しっかりと計画を立てることが肝心

転職する際には、望んでいる待遇の職場を見つけ出して応募し、採用を勝ち取ることが最も大きな課題として考えられることも多いです。失敗を避けるには最も重要な点なのは確かですが、看護師の場合はある程度の妥協点を見つけると思いの外早く次の職場を見つけられます。高い望みをもってキャリアアップしようと考えている場合には、それなりの覚悟が必要です。しかし、そうでない場合は次の職場を見つけること自体、それほど大きなハードルにはなりません。それ以上に問題となりやすいのが、今の職場を退職する時だと知ってく必要があります。

上司に退職届を出しても受理してもらえず、何ヶ月にも渡って交渉しなければならないケースも珍しくありません。ようやく受理してもらえても、退職する前には一切の仕事の引き継ぎをしなければならず、申し送りのように簡単にいかないのが現状です。最終的に3ヶ月から半年程度の期間を退職に費やし、その間は転職前よりも働き通しになる可能性もあります。現場でどれだけ必要とされていたか、その時の看護師の充足率などによって状況は大きく異なりますが、退職には時間も労力もかかることをしっかり覚悟しておきましょう。転職に際しては、退職の計画性を持つことも重要で、できる限り手際良く進める努力が求められます。というのも、あまりに退職にかかる期間が長引くと、採用の取り消しにもつながりかねないからです。そのため、覚悟を決めて退職手続きに取り組む必要があります。